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Textile Industry Column糸偏コラム:自由な視点
2025年:私の回顧録
〜洋服との関わり〜

2025年12月:私の回顧録 〜洋服との関わり〜

筆者自身がこれまでに経験してきた、ファッションや繊維との関わりを綴るエッセイです。学生時代の興味から業界に飛び込んだ理由、現場でのエピソード、感動や苦悩、そして時には笑えるような出来事まで、リアルな体験を通してお届けします。
知識や分析とは一味違う、個人的なストーリーが詰まったコラムです。読む人の心に残るようなエピソードや共感を呼ぶ内容を目指しています。業界に興味のある方はもちろん、仕事や人生に少し迷ったときのヒントとしても楽しんでいただけます。


職探し

2025.12.31

第15回:私の回顧録
職探し 〜第二章スタート〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第15回では、「職探し」をテーマに、筆者の人生における新たな章の始まりを描いています。前職を辞めた後に感じた心の空白や迷い、思いがけない声かけに揺れる気持ちを経て、改めて「自分は何と向き合って生きていきたいのか」を見つめ直す時間が綴られます。やはり手放せなかったのは、洋服とものづくりへの想い。そして地元・群馬とその周辺が、日本有数の繊維産地であることを再認識したことで、進むべき道が少しずつ見えてきます。職安での現実的な職探しや、ご縁に導かれるように決まった再就職先。糸偏人生「第二章」のスタートとなる、静かで前向きな転機を描いた回です。

岐路

2025.12.30

第14回:私の回顧録
人生の岐路 〜思いがけない曲がり角〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第14回では、12年半勤めた会社の廃業という大きな出来事をきっかけに迎えた、人生の転機を振り返ります。仕事一筋で走り続けてきた日々が突然止まり、これまで走り続けてきた日々の中で、初めて自分の歩みをゆるめる時間を持つことになった私。 その節目に選んだのが、妻とともに訪れたハワイでした。自然や人、そしてサーフィン文化と触れ合いながら、張りつめていた心が少しずつほどけていきます。ノースショアでの大会観戦や思いがけない出会い、ホノルルマラソンの熱気──その一つひとつが、次の一歩を踏み出すための静かな助走となりました。人生は思いがけないところで曲がり角を迎える。その実感と、再出発への予感を描いた一編です。

第二の故郷

2025.12.29

第13回:私の回顧録
第二の故郷 〜90年代ファッション業界〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第13回では、私にとって“第二の故郷”とも言える群馬・太田への再赴任を軸に、1990年代ファッション業界の激動期を振り返ります。バブル崩壊後、専門店が隆盛を誇った時代から、業界構造が大きく揺れ始めた90年代後半。タカキューを象徴とする専門店黄金期、レディース専門店の急拡大、ロードサイド型スーツ店やセレクトショップ、SPAブランドの台頭など、現場で見てきた変化を実体験とともに綴ります。そして1997年、自社廃業という大きな転機。華やかさの裏にある現実と、人と洋服に向き合い続けてきた想いを通して、「洋服と生きる」という仕事の本質を見つめ直す回です。

せつない思い出

2025.12.28

第12回:私の回顧録
店舗立て直し 〜せつない思い出〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第12回では、バブル崩壊後のアパレル業界で経験した「店舗の立て直し」と、その先に残ったせつない思い出を振り返ります。売上低迷の店舗では、派手な改革ではなく、挨拶や清掃、接客といった“当たり前”を積み重ねることで、少しずつ店と人の空気が変わっていきました。その後、好調に見えた大型店で待っていたのは、突然の倒産と在庫引き上げという非常事態。仲間と力を合わせて困難を乗り越える一方、別れを受け入れざるを得ない現実にも直面します。洋服の仕事は、数字や商品以上に「人」と向き合う仕事――その原点となった経験を、等身大の言葉でお伝えします。

バイヤー総まとめ

2025.12.27

第11回:私の回顧録
バイヤー編 Prat5 〜総まとめ〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第11回では、これまで数回にわたり綴ってきた「バイヤー編」の総まとめです。現場で数字や在庫に追われながら判断を重ねていた当時の視点と、キャリアを積んだ今だからこそ見える視点。その二つを重ね合わせながら、バイヤーという仕事の本質を振り返ります。 商品計画、販売計画、在庫管理――バイヤーの仕事は、単に服を仕入れることではなく、「誰の、どんな日常に寄り添うか」を考え続ける仕事でした。迷い、失敗し、修正を重ねながら精度を高めていく日々。その積み重ねが、判断力や視点を育ててくれたと今は感じています。 バイヤー編の締めくくりとして、当時の自分への労いと、これから現場に立つ人へのメッセージを込めた回です。

売れ筋

2025.12.26

第10回:私の回顧録
バイヤー編 Prat4 〜売れ筋商品の作り方〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第10回では、バイヤーの仕事の核心とも言える「売れ筋商品の作り方」をテーマにお話しします。 “売れている商品を仕入れる”だけではなく、“売れる商品をどう生み出すか”。その視点こそが、バイヤーに求められる本当の役割です。 本コラムでは、「売れている」と「売れ続ける」の違いを起点に、店長とバイヤーの役割の違い、数量を増やすことの落とし穴、売れた理由の分解方法などを、実体験を交えてわかりやすく解説。 さらに、売れ筋を偶然に任せず“必然”として作るための考え方や、仕入れ・売り場づくりにおける具体的な視点も紹介しています。 数字の裏にあるお客様の感情にどう向き合うか。 バイヤーとして悩み、試行錯誤してきたからこそ見えてきた「売れ筋づくり」の本質を、現場目線でお届けします。

ファッション予測

2025.12.25

第9回:私の回顧録
バイヤー編 Prat3 〜ファッション予測〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第9回では、、バイヤーという仕事の核心とも言える「ファッション予測」と「仕入れ」の関係についてお話しします。ファッション予測は、未来を当てる占いではなく、過去と現在の情報から“起こりそうな流れ”を読み解くためのもの。私にとっては、仕入れ判断を支える“天気予報”のような存在でした。色や素材、マーケット、ストリートの空気感など、さまざまな情報をどう読み取り、どのように仕入れへ落とし込んでいたのか。流行を追うのではなく、「使う」ための考え方を、実体験を交えてお伝えします。

商品力を鍛えるということ

2025.12.24

第8回:私の回顧録
バイヤー編 Prat2 〜商品力を鍛えるということ〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第8回では、展示会やメーカー訪問を重ね、数多くの商品に触れる中で見えてきたのが、バイヤーにとって本当に必要な「商品力」でした。商品力とは、単なるセンスではなく、素材・原価構造・縫製背景を理解したうえで、完成品の価値を見抜く力のこと。素材を知ることで、価格と品質のバランスや売れる可能性を根拠をもって判断できるようになります。しかし「良い商品」と「売れる商品」は必ずしも一致しません。そこに必要なのが、時代や気分を読む視点。今回は、私自身の経験を通して、商品を見る目がどう鍛えられていったのかをお話しします。次回は、その先にある「ファッション予測」の世界へ。

新人バイヤー

2025.12.23

第7回:私の回顧録
バイヤー編 〜新人バイヤー〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第7回では、筆者がバイヤーとしての第一歩を踏み出した頃の体験を振り返ります。店長・マネージャーを経て任されたのは、スーツやジャケット、シャツ、ネクタイといったビジネススタイルを支える重衣料分野。仕入れの現場では、展示会やメーカー訪問を通じて、商品そのものだけでなく、背景にある想いやつくり手のこだわりに触れていきます。「なぜこの服が生まれたのか」を知ることで、仕入れにも販売にも自信が生まれていく過程は、バイヤーという仕事の本質そのもの。さらに、マンネリへの向き合い方や、消費者目線の大切さなど、実体験から得た学びがリアルに語られます。

育てる存在

2025.12.22

第6回:私の回顧録
マネージャーでの経験 〜育てる存在〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第6回では、群馬県内3店舗を統括するゾーンマネージャーとして奮闘した日々を振り返ります。店長から一歩引いた立場で現場を見渡す中、直面したのは、士気が下がり自信を失ったスタッフたちの姿でした。まず取り組んだのは、指示ではなく対話。売れた理由を一緒に考え、データと感覚をすり合わせ、小さな成功体験を積み重ねていくことで、売場の空気は少しずつ変わっていきます。本コラムでは、マネージャーとは「支配する存在」ではなく「人を育て、共に喜ぶ存在」であること、そして人を育てることが自分自身の成長にもつながるという大切な教訓が語られます。次回はいよいよ、バイヤーという新たなステージへ進みます。

教訓

2025.12.21

第5回:私の回顧録
転職 ~教訓~

「糸偏コラム:私の回顧録」第5回では、筆者が社会人として再スタートを切った転職の経験を振り返ります。大学を離れ、遠回りをしながらも「好きなこと」に向き合ってきた先で出会った、初めての本格的な現場。入社初日の失敗や、店舗勤務で学んだ“売ること”の本質、思いがけず任された店長という役割、そして自ら仕掛けた商品が売れた成功体験まで、仕事を通して得た数々の教訓が語られます。さらに、ゾーンマネージャー就任という新たな挑戦を前に、不安とやりがいが交錯する心境も描かれ、仕事と向き合う姿勢が大きく変わっていく転換点となる回です。

自己満足

2025.12.20

第4回:私の回顧録
仕事探し ~自己満足の追求~

「糸偏コラム:私の回顧録」第4回では、「仕事探し」をテーマに、社会との接点を持ち始めた頃の体験を振り返ります。大学を離れ、自分の「好き」や「満足」を優先した時間、その先に待っていた現実的な仕事との出会い。一般的な就職ルートとは少し違う道を歩みながら、何を感じ、何を選んできたのか。当時は遠回りに思えた経験が、どのように現在へとつながっていったのかを、等身大の視点でお話しします。 迷いながらも自分なりに区切りをつけ、次の一歩を踏み出していく過程は、今まさに進路や働き方に悩む方にも重なる部分があるかもしれません。洋服との距離が、仕事という形で近づき始めた転換点の回です。

ライフスタイル

2025.12.19

第3回:私の回顧録
私と服の出会い ~ライフスタイル~

「糸偏コラム:私の回顧録」第3回では、大学時代を中心に、やりたいことやライフスタイルが少しずつ形になっていった頃を振り返ります。学業よりも現場を選び、アメ横や神田のスポーツショップなど、自分の興味と直結したアルバイトに没頭する日々。そこで触れた洋服、街の空気、人との出会いは、教室では学べないリアルな経験でした。さらに、スキー一筋だった生活からサーフィンとの出会いを経て、自分らしい暮らしや装いが定まっていく過程も描いています。洋服が常に人生のそばにあり、価値観や生き方と深く結びついていった原点を綴った一編です。

多感

2025.12.18

第2回:私の回顧録
私と服の出会い ~多感だった中学・高校時代~

「糸偏コラム:私の回顧録」第2回では、筆者の中学・高校時代を通して、洋服やモノとの向き合い方が形づくられていく過程を振り返ります。中学入学当初は、特別な関心もなく過ごしていた日々。しかし、志賀高原でのスキー体験をきっかけに、夢中になれるものと出会い、高校ではスキー部に入ることを決意します。 スキーを通じて触れたスポーツウェアや道具、そして雑誌『POPEYE』との出会いは、「目立つ格好よさ」から「信頼できる良いモノ」へと価値観を変えていきました。流行に心を躍らせた多感な時代の感覚が、今につながる原点として語られます。

洋服との関わり

2025.12.17

第1回:私の回顧録
私と服の出会い ~原点は下町とアイビー~

「糸偏コラム:私の回顧録」第1回では、TexStylistとして活動する筆者が、洋服と出会った原点を振り返ります。舞台は1960年代の東京・亀有。下町情緒あふれる街で育った幼少期の記憶とともに、実家の隣に並んでいた洋服店や、アイビースタイル全盛期の空気感が語られます。 幼い頃から自然と身近にあった洋服、VANやJUNといったブランド、雑誌『メンズクラブ』との出会い、そして初めて自分で選んだジーンズ。そうした一つひとつの体験が、のちに素材やテキスタイル、ファッションビジネスへとつながる感性の土台を形づくっていきます。 本コラムは、専門的な知識を語るだけでなく、街の匂いや時代の温度、人との距離感までを含めて綴られる「洋服人生の回帰録」です。第1回はそのプロローグとして、なぜ今も洋服から離れられないのか、その理由をやさしくひも解く内容となっています。

バックナンバー

▼ 2025年12月
12月31日:第15回 私の回顧録:職探し 〜第二章スタート〜
12月30日:第14回 私の回顧録:人生の岐路 〜思いがけない曲がり角〜
12月29日:第13回 私の回顧録:第二の故郷 〜90年代ファッション業界、その真ん中で〜
12月28日:第12回 私の回顧録:店舗立て直し 〜せつない思い出〜
12月27日:第11回 私の回顧録:バイヤー編 Part5 〜総まとめ〜
12月26日:第10回 私の回顧録:バイヤー編 Part4 〜売れ筋商品の作り方〜
12月25日:第9回 私の回顧録:バイヤー編Part3 〜ファッション予測〜
12月24日:第8回 私の回顧録:バイヤー編Part2 〜商品力を鍛えるということ〜
12月23日:第7回 私の回顧録:バイヤー編 〜新人バイヤー〜
12月22日:第6回 私の回顧録:マネージャーでの経験 〜育てる存在〜
12月21日:第5回 私の回顧録:転職 ~教訓~
12月20日:第4回 私の回顧録:仕事探し ~自己満足の追求~
12月19日:第3回 私の回顧録:私と服の出会い ~ライフスタイル~
12月18日:第2回 私の回顧録:私と服の出会い ~多感だった中学・高校時代~
12月17日:第1回 私の回顧録:私と服の出会い ~原点は下町とアイビー~

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